アロマテラピーに興味を持って、実際に色々なことを学びだすと、資格を取りたい!資格を取って仕事にしたい!と思う人も少なからずいると思います。
アロマテラピーの資格を取ったら、アロマの仕事ができるか?
結論から言うと、それだけで食べていくのはとても難しいです。
もちろんやり方次第ですが、資格を取ればそれで仕事にありつけるわけではありません。
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アロマテラピーの資格は民間資格

今日本にあるアロマに関する資格は、すべて民間資格です。
大きく分けると、
- アロマテラピー検定のように趣味でアロマを楽しむための資格
- アロマテラピーを人に教えるための資格
- アロマセラピストとして人にトリートメントをするための資格
の3つに分けられると思います。
スクールに通って学ぶとすると、1→3の順に料金も高くなります。
取る前に、どうやって資格を仕事に活かすかを考える

では、これらの資格がどう仕事に結びつけられるのか、ということを考えます。
資格を取る前に考えておかないと、取ってから「こんなはずじゃなかった」ということになるので気をつけてください。
アロマテラピー検定など
アロマテラピー検定レベルの内容では、あくまでも自分で楽しむ程度の知識になるので、即仕事に結びつけるのは難しいでしょう。(やり方次第、ですが)
検定などは、あくまでも、アロマを趣味で楽しむための基礎知識と考えた方がいいです。
自分で楽しむなら十分です。
アロマテラピー講師
では、アロマテラピーを人に教えるための資格はというと、これも難しいです。
私も10年前はとても甘く考えておりまして、資格を取って教室を開いたらそれで独立できるのかなと思っていました。
そんなはずはない。
アロマを人に教えられるかどうかと、生徒さんを集められるかどうかはまた別の問題です。
毎月のように新規の生徒さんを獲得するにはどうすればいいのか、どのような講座をいくらで開けばいいのか、それはアロマの資格とは違う話になってくるので、即独立するのはとても難しい。
趣味で教えるなら十分出来ますが、それで生活していこうというのは簡単ではありません。
それで私は、アロマセラピストスクールで講師をすることにしました。
これも、アロマの講師としてだけの仕事なら、パートのお給料にも届かなかったと思います。
スクールの事務など他の仕事もやりながらで、ようやく一定のお給料を確保できる、といった状態でした。
アロマセラピスト
最後はアロマセラピストですが、これもサロンで雇ってもらうか、自分でサロンを開くかによって変わってきます。
セラピストの時給は決して高くありません。スーパーのレジの仕事より低い場合もあります。
肉体労働であるにも関わらず、です。
楽ではないし、それほど稼げる仕事だとはいえません。
サロンによっては歩合給ですので、お客さんが来なければ出勤してもお給料が出ない、という場合もあるのです。
では自分でサロンを開くとなると、これも集客の問題が出てきます。
店舗型のサロンでは初期費用がかかるので、自宅の一室でサロンをやろう!と始める人も多いのですが、お友達や知人しか来てくれない、ということも。
自分のペースで仕事が出来るのは魅力ですが、お客さんが来てくれなければ稼げません。
どうやって集客するのかが、アロマの資格よりも重要になってきますね。
資格は一定のステータスと考えること

では資格が無駄なのかというとそんなことはないと思っています。
スクールに通って勉強するのは、独学では得られないことも多いですし、同じ目標と持った仲間が見つかるというメリットもあります。
そして、資格を持っていますといえば、一定のレベルに達している人なんだなということは分かってもらえると思います。
ただ、資格をとれば仕事ができるという安易な考えではお金も時間も無駄になる、ということをいいたいのです。
なぜそんな話をしたくなったか、それは私がスクールで働いている時に、資格さえ取れば主婦でも稼げるようになると思っている人がかなり多かったからです。
今時、資格を持っていれば食べられる職業などないでしょう。
弁護士でさえ食べていくのが大変な時代に、民間資格をとってそれがすぐに仕事に結びつく、稼いでいけるというようなことはありません。
アロマの資格を取るということは、アロマの世界に足を踏み込むための一つのステップ、入り口にたったに過ぎないと思って、どう仕事に活かすのかということを先に考えておいた方がいいでしょう。
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